あと伸びするかも?9才の壁は気にしなくていい2つの理由

「9才の壁」とは、丸暗記から考える単純な思考パターンから物事の因果関係を理解したり推測したりする抽象的な思考パターンに切り替わる時期のことをいいます。

生まれてからある時期までは子供は乾いたスポンジが水を吸収するように、どんどん新しい言葉を覚えていきます。

これは、自分の脳という辞書に新しい項目を次々に書き足していくような作業です。

大人になるにつれて、こうした単純記憶の能力は低下していきます。

かわりに、体験や知識と結び付けて記憶するエピソード記憶の力が高くなっていきます。

そうすると、物事の因果関係を理解したり推測したりする抽象的な思考力が発達していきます。

① あと伸びすることも!9才の壁の「9才」はあくまで目安

「9才の壁」は単純思考から抽象思考へと移る過渡期のことですが、だいたい9才頃だからそのように呼ばれるわけで、過渡期が訪れる時期は個人差があります

なので気にしすぎなくても大丈夫です。

大事なのは、9才ごろ~12才頃までの「9才の壁」それぞれに応じたフォローです。

学校の勉強は、9才の壁にある程度連動しています。

② 9才の壁に対する親の理解が「あと伸び」を実現させる

9才を過ぎてもまだ「9才の壁」を越えていないようであれば、

  • 漢字
  • 単純計算
  • 社会科や理科の暗記もの
  • 英単語
  • 英語の構文

などの暗記をどんどんさせると子どもは達成感や自信を得られます。

むしろその時期を利用して「先に暗記物を片付けられてラッキー」と柔軟に対応できればお互いにハッピーですね。

4年生になっても「9才の壁」を迎えていない「あと伸び」タイプの子どもは学校の授業についていくのが大変になります。

苦しい過渡期を勉強嫌いにさせないで乗り越えられます。

でも実際には「9才の壁」を超えるのが遅い子どもに対して、実際には学校でも家庭でも、あと伸びであることを見抜いて適切なフォローのできる大人はほどんどいません。

今の教育システムのなかではあと伸びタイプの子どもが自信を失わず、能力を伸ばしていくことはとても難しいです。

ようやく「9才の壁」を超えて、いざあと伸びで加速する時期が来てもすでに自信を無くして勉強嫌いになっていることが多いです。

特に男の子は、何かにつけてマイペースでゆっくり成長します。

勉強についてもあと伸び・遅咲き、いわゆる大器晩成タイプの子どもがいます。

さくママが大学受験生時代、模試では判定結果が悪かったのにグッと伸びて難関大学に入ることが出来た友人が何人かいました。

当時お世話になっていた塾長が「ある程度で学力向上の限界を迎える子と、ググッと伸びる子がいる」と言っていました。

今思い返せば、彼らはあと伸びだったのでしょう。

ある「あと伸びタイプ」の人は中学受験は失敗しましたが、周囲の理解、特に母親の理解やあきらめない気持ちがあったので、東大に現役合格しました。

結果オーライな部分もあり、あと伸びかどうかの判断は難しいですが、親子ともにあきらめずに信じ続けることで「あと伸び」が実現すると思います。

10才以上になっても9才の壁を越えていない様子ならば、あと伸びであると信じて適切な対応をしましょう。

それは子供の将来に大きな影響を及ぼします。

学習障害の可能性がある場合

「あと伸び」かどうかを考える以上に著しく特定の科目が苦手な場合、学習障害の可能性も視野にいれましょう。

学習障害についての詳細は以下の記事が参考になります。

学習障害(LD)児の勉強嫌いを克服する!

親の障害観、つまり障害に対する考え方がマイナスで学習障害の発見が遅れた場合、困るのは子ども自身です。

親の障害観次第で、学習障害児の自己肯定感を守ることもできるし、簡単に壊すこともできます。

学習障害である自分に対して親がショックを受けたことを知ったら、子どもはどんな思いをするでしょうか。

学習障害を含め障害に対する正しい知識と理解はいざというときに役立ちます。

たとえ自分の子どもが学習障害でなくとも、親族や友達など身近な人に学習障害を抱えた人がいるときに正しい接し方が出来ます。

 人は誰でも、足りないできない部分に注目するものです。

意識して良い部分に目を向けることが大切だと思います。

これは学習障害とか関係なく、人生を豊かに生きていく上で大切な教訓だと思います。

何事にも対処法があります。できれば事前にいろんな情報対策を知っておくと、

より一層子供に寄り添い的確な子育てができます。お役に立てれば幸いです。

学習障害(LD)児の勉強嫌いを克服する!

では、さくママでした^^

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