
日本の学校教育は受け身がちなので、辞書引き学習は
本当にいい方法だと思います!
能動的な学習といえます。
辞書引き学習って?
辞書引き学習とは、深谷圭助・中部大学准教授が開発したもので
言葉への興味・関心がめばえる小学1年生からできて、
生活のさまざまな場面で辞書を引くあたらしい学習法です。
辞書引き学習で調べた項目をメモした付せんを辞書のページに
張っていくと成果が目に見えるので達成感が得られます。
始めから意味を読ませたり理解させたりする必要はありません。
慣れれば自然に読むようになります。
辞書引き学習をすると自学力があがる!
辞書引き学習の目的は、子供が自ら学ぼうとする
自学力を身に付けることです。
自学力が上がるにつれて学力アップにつながるとされています。
そもそも子どもは知らないことを知りたい欲求や好奇心を持っていて、
その気持ちは年齢が下がるほど強くなります。
だから、辞書引き学習をする時期が従来の小学3年生から
小学1年生になったのです。
辞書引き学習がもたらすもの
1)知的好奇心が満たされ、高まる。
辞書引き学習は、子どもにとっては楽しい言葉遊びのようなものです。
調べた言葉にふせんを貼っていくという遊び感覚で取り組むうちに
別の言葉にも興味を持つようになり、夢中になってどんどん進めたくなります。
それを親など人に教えることで学ぶ楽しみを知り達成感や
自己肯定感を持てるようになります。
2)物事に疑問を持ち、自ら解決する力が身につく。
辞書引き学習を通して新しい言葉と出会うと、
「これは何だろう?」と疑問に思って調べるようになります。
疑問に思ったら調べる癖がつくと問題を解決する力が育まれます。
問題解決能力は学力アップにつながるだけでなく、
生きていく上でとても大切な力となります。
3)辞書引き学習での言葉との出会いが、新しい世界を開いていく。
調べたい言葉にたどり着くまでに、いろんな言葉に出会います。
これは子どもが新しい疑問を持つきっかけになります。
これがアナログの辞書引きの最大のメリットといえます。
デジタルだと、知りたい言葉の意味をすぐに見つけられますが
それ以上の語彙の広がりはありません。
さくママが中学生の時にお世話になった塾長は
「アナログの辞書で調べる方がデジタルで調べるよりも
記憶の定着率が3倍違う」と言っていました。
言葉を探すときの集中力が断然違うからです。
4)正しく豊かな語彙力が身につく。
辞書引き学習を通して語彙がふえるので、
相手の立場にたってことばを選ぶようになります。
辞書引き学習により表現力や作文力、読解力も身につくので、
国語だけじゃなく他の教科の学力も上がります。
5)親子のコミュニケーションが増え、親も学べる。
辞書引き学習に一緒に取り組むことでコミュニケーションが増えます。
新しく知った言葉を使ったときは
「そんな言葉知ってるの!」とおおいに褒めましょう。
「それはどういう意味?教えて」などの質問もGood。
また、子どもの好きなことをテーマにして調べるよう誘導すると
辞書引き学習の習慣化を助けられます。
辞書引き学習を長く続けるためのコツ
1)1日10分、宿題や授業の復習の前か後に辞書引き学習をする。
1日10分でふせん10枚を目安に続けていき、
ふせんが1000枚を超えれば習慣化しているので面倒だと思わなくなります。
2)辞書引き学習の目的をごほうびをあげるなどと設定しない。
「1000枚になったら○○を買ってあげるよ」などごほうびをちらつかせると、
目的が「知りたいことがあるから辞書を引く」から
「ごほうびがほしいから辞書を引く」ことにすりかわってしまいます。
3)テーマを設定して辞書引き学習する
家の中にあるもの、学校にあるもの、動物、食べ物など
身近にある具体的なものをテーマに設定して調べさせましょう。
マンネリ化を防げます。
4)辞書でしりとりあそび
国語辞典を使ってしりとりをしてみましょう。
5)ほかの辞典や図鑑でも辞書引き学習できる
辞書引き学習を2~3か月して慣れてきたら、他の辞典や図鑑でも
同じように辞書引きをさせてみましょう。新しい世界が広がります。
まとめ
冒頭にも伝えましたが、辞書引き学習は能動的な学習です。
決められた課題をこなす勉強とは違います。
自由に勉強するほうが楽しいに決まっています^^
楽しんで喜んで学ぶ我が子を見るときに、
なんとも言えない嬉しい気持ちになりますよ。
さくママの長男が辞書引き学習に取り組んだ記事もご参考ください。
では、さくママでした^^
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