発達障害グレーゾーンがゲームに負けて怒る理由と5つの対策

発達障害グレーゾーンの小学3年生の長男はゲームが大好きだけど負けるとものすごく怒って癇癪(かんしゃく)を起こします。

泣きながらカードをまき散らしたこともあります。

さくママは散らかったカードを泣きながら回収(笑)

ゲームに負けて怒り癇癪を起す長男の対応に困っていたところ、小学校の先生から良いアドバイスをもらい実践してみたらとても効果的でした。

むしろゲームが家庭療育になっちゃって一石二鳥!

今回は、発達障害グレーゾーンがゲームに負けて怒る時の対応と療育に変えるゲームの進め方をご紹介します。

発達障害だから負けると怒る?

発達障害グレーゾーンは想定外が苦手

発達障害グレーゾーンは想定外のことに対応するのが苦手です。

ゲームで勝てる予定だったのに負けてしまいどうしていいか分からない、なぜ負けたのか理解できなくてプチパニックに。

特に自閉症スペクトラム症の場合、納得ができるまで(勝てるまで)ゲームを続けたがります。

だからこそ、素晴らしい発明や発見にたどり着ける良い面も。

発達障害ならではの長所もしっかりと伸ばしてやりたいですね。

さくママの長男も自分が勝つまで「もう1回」と言います。ある意味すごい集中力だな~と感心しちゃいます。

発達障害グレーゾーンは空気が読めない

発達障害グレーゾーンはゲーム中、他のプレーヤーの動きに注意するのが苦手で次のターンでどうするのか自分の行動に集中しがちです。

「一生懸命カードを集めて次のターンをワクワク楽しみにしていたのに急にゲームが終わった!しかも自分がビリ!」

となると、発達障害グレーゾーンの子が怒って癇癪を起しても自然な流れです。

発達障害グレーゾーンがゲームを楽しむには

大人のサポートが不可欠

空気を読むのが苦手な部分をカバーするため時々実況中継しましょう。

「〇〇ちゃんは5ポイント獲得だね」
「〇〇ちゃん、チャンスだね!」などなど…

大人自身、ピンチを楽しんだり負けても必要以上に悔しがらなかったりする見せることでゲームの楽しみ方を教えられます。

発達障害グレーゾーンのためのゲームの選び方

駆け引きや交渉が必要ないまたはあまり必要ないものが良いですね。

発達障害グレーゾーンは空気や状況を読むのが苦手だからです。

空気を読む訓練として時々は駆け引きや交渉がメインのゲームもありですが、ゲーム慣れした後の話です。

ボードゲーム カタンの開拓者たち 完全日本語版 ジーピー GP

「カタン楽しいよ」とママ友が言ってたのであまり何も考えずにカタンを買ってみたら地獄をみました(笑)

でも、カタン自体は子ども達大好きなのでもう少し他のゲームで訓練できたらまたカタンで遊んであげよう。

勝たせてあげるのが正解とは限らない

発達障害の状態によっては勝たせることが必要な時もありますが、基本的には勝たせてあげる配慮はいりません。

発達障害グレーゾーンは負けた時の気持ちの持ち方と感情のコントロールを学ぶ必要があるからです。

一緒にゲームに参加する子の中でえこひいきがあると他の子にとって「ずるい」ですよね。

発達障害だからって腫れ物にさわるような特別扱いは違います。

長所を伸ばすことも大切ですが、教え方を工夫して苦手なことをカバーする能力を身につけさせることも大切です。

定型発達の子よりもむしろ教えることが増えるくらい。

すべての癇癪に付き合わなくていい

付き合うべき癇癪とそうでない癇癪があります。

さくママの場合、何度も言い聞かせていることで癇癪を起したときはたいてい無視します。

子どもは思っている以上に賢くてよく分かっているので、そのうち気持ちが落ち着いてきて違う行動に移っていきます。

特に長男が小学3年生になってからは癇癪を鎮めようとあれこれ話すよりも黙っている方がうまくいきます。

もうお互いの望みは分かり切っている関係ですから(笑)

計画的に癇癪を知らんぷりするのもありです。

ゲームで負けても癇癪を起さなかったときは疲れるくらい褒めちぎります。

人は褒められることをしようとするものなので、良い言動をしたときは思いっきり褒めると効果的ですよ。

ゲームを通して家庭療育

健全な競争心は社会性をはぐくむうえで欠かせません。

自閉スペクトラム症などの発達障害の子は勝つことだけをイメージしていて負けるのは想定外なので負けると癇癪をおこしてしまいます。

気心知れたメンバーで療育目的のゲームをするのが無難ですね。

負け方を教える

「失敗は成功のもと」

分かりやすいフレーズで負けた時の態度をおしえましょう。

「勝者は敗者をバカにしない」「勝った人に拍手」などのルールを決めておくのもポイントですね。

勝つ人だけが評価されるわけではない空気を大人が率先して作り出すのです。

負けて悔しがったら「悔しい気持ちがあるからうまくなれるんだよ」と、悔しい気持ちを肯定します。

悔しい気持ちをしっかり受け止めてあげると子どもは悔しい気持ちを消化できます。

負けることが想定外でなくなり、恥ずかしいことではないと思えたら発達障害グレーゾーンでもゲームを楽しめるようになりますよ。

発達障害の家庭療育におすすめのゲーム

  • 駆け引きが不必要またはあまり必要としない
  • 勝ち抜けタイプでない
  • 逆転可能な仕組み

この3点をできる限り押さえたものが発達障害の家庭療育向けゲームになります。

最近のさくママファミリーの流行りは「おばけキャッチ」です。

おばけキャッチは反射神経と的確な判断力を使うゲームで、駆け引きなど空気を読む必要がないため空気を読めない発達障害グレーゾーン向きです。

指示カードがなくなるまで何度も同じことを繰り返すので、気持ちの切り替えの訓練になります。

新しいカードをめくるたび「次!」というと自然に気持ちが切り替えられるようになりました。

予想以上に子ども達はおばけキャッチが楽しいようで、暇があれば「おばけキャッチしたい!」と言ってきます。

子どもは案外お手つきが少なく、大人はお手つきが多いことが分かりました(笑)

まとめ

ゲームに臨む態度のルールを守りながらゲームを繰り返すことで感情のコントロールができるようになります。

空気を読む訓練にもなり社会性をただしく育むことができます。

「ちびっこにはハンデを与えてやるか」と他者を思いやる優しい思いやりができるようになりますよ!

すると、発達障害グレーゾーンの部分は個性となり長所となっていけます。

参考になれば幸いです。